全てのサッカー選手がその手に抱く事を夢見るワールドカップ。
18金製で、約1000万円かけて制作されたものだ。
実はこれ、74年西ドイツ大会から登場した2代目。
「初代」は、第1回大会を前に、当時のFIFA会長ジュール・リメ氏が私財を投じて作り、
寄贈した「ジュール・リメ杯」。
純銀製に金メッキを施してあった。力感あふれる2代目とは対照的に、繊細な勝利の女神像。
"女神"は数奇な運命をたどる。
38年にイタリアが優勝した後、第2次世界大戦中の物資調達のためイタリア政府に徴収されそうになったが、
協会幹部が自宅に隠して守り抜いた。
66年イングランド大会前には、ロンドンで展示中に盗難に遭ったが大会直前に発見され、事なきを得た。
それを見つけたのは、犬。
83年、ブラジルに展示されていたカップが盗まれ、犯人は間もなく捕まったが、カップは行方不明に......。
97年には英国でジュール・リメ杯とされるカップがオークションにかけられたが、模造品だった。
本物は換金するために溶かされたとの説が有力だ。
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