世界でも有数の美しい芝を持つスタジアム、日本の国立競技場。
しかし、この芝が生まれるまでには、ある一人の男の人生をかけた挑戦があった。
1981年1月。サッカーのヨーロッパ№1クラブと南米№1クラブが対戦するトヨタカップ。
世界が注目する檜舞台。しかし、グランドは荒れ放題。
芝もほとんど生えておらず、土ぼこりが舞っていた。
日本の芝は冬になると寒さで枯れてしまうのだ。
海外の一流選手たちは国立競技場の芝をこうなじった。
「最低の芝だ」
そこから国立競技場のグランドキーパー、鈴木憲美さん60才の挑戦がはじまった。
試行錯誤を繰り返す毎日。緑色のペンキをグランドに撒いたことさえあった。
そして9年後......。
国立競技場のグランドは緑色に輝いていた。
「最悪」と言われた日本の芝は、世界からこう絶賛されるまでになった。
「日本の芝は世界一だ」
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