1982年ワールドカップ、スペイン大会準決勝の西ドイツ対フランス戦は「セビリアの奇跡」と語り継がれる名勝負となった。
2年前の欧州選手権を制した西ドイツと、将軍・プラティニを中心に芸術的なサッカーを見せたフランスの戦いは、まさに事実上の決勝戦。
白熱した試合は1-1で延長戦へ。そして延長前半にフランスが連続ゴール。
この時点でスコアは1-3。誰もがフランスの勝利を確信した。
しかしここから西ドイツが信じられない反撃を見せた。
西ドイツに再び精気を吹き込んだのは延長で投入されたルンメニゲ。
ケガでベンチスタートだったエースが奇跡を呼んだ。
102分、リトバルスキーの折り返しに、飛び込んで執念のゴール。
さらに108分、フィッシャーのバイシクル・シュートが決まり、ついに同点。
ワールドカップ史上、初のPK戦にもつれ込んだこの試合に西ドイツは勝利した。
試合後、監督は勝因として負傷に苦しんでいたルンメニゲの投入を挙げた。
「彼にすべてを賭けたのだ」。
絶対的なエースへの厚い信頼がもたらした奇跡の勝利だった。
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