羽中田昌。彼は現在、Jリーグ入りを目指す「カマタマーレ讃岐」の新米監督だ。
彼には他の監督と違うところがある。
それは、車いすを使っているということ。
高校時代はFWとして活躍。全国大会2年連続準優勝という輝かしい成績を収めた羽中田は、
日本代表を背負って立つ選手として、将来を嘱望されていた。
しかし思いもよらぬ悲劇が羽中田を襲う。
バイク事故により、彼の下半身は二度と動かなくなってしまったのだ。
サッカー選手としての人生が終わったと思った羽中田は、地元山梨県の県庁に就職。
しかし1993年に始まったJリーグが、彼の眠っていた魂を揺り起こした。
「かつて自分が高校時代に戦っていたやつらがTVで活躍している。自分もあの舞台に立ちたい。」
羽中田はプレーヤーではなく指導者を目指し始めた。
1995年、バルセロナにコーチ留学。2000年に帰国後は、サッカー解説をしながら
高校サッカーのコーチを務めるなど、指導者の夢を追いかけ続けた。
そして2006年、障害者として初めて、日本の最高レベルであるS級ライセンスを取得。
彼の夢はまだまだ続く。その強い意志がある限り。
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